ノアの方舟

薫ちゃんの不在を、途中の寺脇さんのCMで心をざっくりえぐられるように感じさせられた蒼です。
こんばんわ。
しかも、PC録画のためなんと悲しいことに、昨年末にとった「徹子の部屋タモリさんゲスト編」がドライブ領域保護のため代わりにかってに消去されてしまったことが、非常に悲しいです。
しかも、はっきりいって、今回のスペシャルはそこまで振り返ってみようと思うほど、
おもしろくなかったので、とても残念です。





くやしいですっっっっ!!






と、お笑い芸人さんのネタをパクっている場合ではありませんでした。










今回、何が不満か。
右京さんがちっとも変人じゃないってことです。
人材の墓場で、来た新人はみんなノイローゼになるわけですよ。
それなのに、あの姉川さんはよっぽど変っているとも見えないし、
ぶっちゃけ、右京さんのとっつきにくさが全く見えません。
亀山さんと8年間いたら、丸くなったというわけでもないでしょうに。
なんか、ちょっと違うぞ、右京さん。

それにしても、やりたりのおもしろさってのが、一切なくなりましたね。
やりとりでキャラがたっていたのに。
まったくそれがないし。官房室長ぐらいだよ、そういうおもしろさがでてたの。




ともあれ、毎度のことながら、官房室長の眼力の奥深さにはおののきますね。
エコロジーってエコノミーだよね。
事件の少なくとも表向きの全容って、これ一言ですみますもん。
エコロジーを実現するにはお金がいるのも事実ですが、(まっとうな研究、開発費用などなど)
結局は、エコバックというブランドを買って、浮かれ騒いでいるのも事実なわけで。
エコな車に買い換えましょう。エコな電球に。エコなバックをもって。
でも、今そのあんたが食べている魚はどうやってきているか知っているか?
あんたの好きなバナナはどうやってできているか知っているか?
そもそもあんたの飲むコーヒーは安すぎると思わないか?



そういうことを考えもせず、横文字を気楽に略してエコエコいってうかれている我々もそうだし、
それを公約に掲げて、票を獲得して浮かれ騒いでいる、今回の議員の姿には吐き気を覚えます。
土建屋議員、ダム議員の次は、きっとたくさんのエコ族議員がでてくるでしょう。
自分の利権と立場のためん、官僚が立ち回り、あまたの助成金があんなふうに使われていたら、
滅びる日までのカウントダウンをするか、私も藤宮博也のように地球にアグルの力を願いたい。


ちょっと、本筋から離れましたがあぁいうエコ関連を厳しく描いてくれたのは、さすがの相棒だと思います。
話のチョイスはいつもながら、素晴らしいとは思いますが、
・・・・なんかそんなにおもしろくない。ストーリーがつまらない。
渡哲也の演じる法務大臣がしごくまっとう過ぎるのも、気に食わない。
そういや、相棒の世界って法務大臣はよくでてくるけど・・・大概やめちゃうのよね。
民間からの登用ということで、あえて清の部分を担わせたのかもしれないけど、
正直私はそんなに政治家に清の部分を期待してない。
清濁あって、ひょうひょうとしていた瀬戸内さんのほうが、はるかに魅力ある人物として描かれているし、
自分の信じる道のためなら、人を自殺させてもその上に立っていける片山雛子のほうが数倍いい。
今回の大臣はつまらない。あまりにきれいすぎて。人としてどこに魅力を感じたらいいのかわからない。

でてくるエコテロリストたちも、本筋とは関係ないからかもしれないけど、うすっぺらい。
実際の団体名などを挙げることは、もしかしたら不可能なことなのかもしれないけど、
日本の中で、まだまだエコテロリストたちの知名度は低いのだから、もっと具体的に描くべきだったのでは。
FBIも注目しているそうですよ、位では、国内のニュースでも聞かないぐらいだから、
あらそうなんだ、ぐらいで、昨年の事件のほうがはるかにリアリティがあった気がする。
関係ないけど、実力行使で自然を守ろうというと・・捕鯨に反対している妨害船を思い浮かべてしまった。
でも、彼らはクジラを愛し、守るために、侵略者と闘っている“正義の味方”だから、失礼かも。


それだったら中盤から公害問題のほうを出してくるほうが、よかったと思う。
日本人は公害問題の記憶を未だ消してないと思うから。
もはや過去のこと、という風潮があるけれど、だからこそエコテロなんかよりも、そっちを描くべきだった。
小学生のころ、みっちり公害問題というのは取り組んで大きくなってきたはずなのだから、
そちらの痛みのほうが、よかったはずなのだ。
確かに菱川が石油うんぬんは序盤にちらっといわれているけれど、それとあの犯人のつながりなんて
右京さんのあの話でしか、わからないじゃないですか。


正直、これが美和子のいなくなった弊害だと思いますね。
通常ならそこで、美和子が事件を洗っていて、瀬田大臣の過去を洗うとか、しているはずで、
そこで公害によって消えざるをえなかった村の事件などを中盤でだせたはずなのです。
もしかしたら、瀬田大臣に疑惑があるのかな、とこちらにうかがわせて、そして最後の拘置所のシーンが
描かれたら、かなり印象は違ったはずなのですけど。

マスコミから得られる裏のネタを、今回からだすことができなくなったために、
警察側からの情報と、新聞に載ってしまったネタだけで、ストーリーを構成せざるを得なくなった。
だから、エコテロで最後までひっぱらなきゃいけなかったし、なし崩し的にリーダーを殺さなきゃ
ならなくなったのでは?
バタバタして、爆破して、自白っていうんでは、到底満足できません。


というか、大体今回の刑事部の描かれ方はなんですか?大河内さんも含めて。
彼らは、道化役ではありませんよ!
がんばって、がんばって仕事して、時に特命係に手を貸したり、いがみあったりするのがいいわけで、
今回みたいに大がかりなバカを見る役割をスペシャルでさせるなんて、冒とくもいいところです。
本当にがっかりです。
まぁ、もっとも最後の刑事部長の「毎年毎年年末に!」という叫びはよかったと思いますけどね。
・・・今年は餅をつけたんでしょうか、刑事部長は。


それにしても、亀山夫妻の存在はまるでなかったみたいに、ごく普通に描かれるんですね。
「亀の後釜か!」
のセリフぐらいしかないし、花の里でもふれられない。
まるで、消えてしまったみたい。
にもかかわらず、CMにでてくるし寺脇さん。映画の宣伝にも、コーヒーの宣伝にも。
何かのいやがらせかと思いますね、そのたびに不在をかみしめちゃうし。



相棒なき「相棒」はおもしろいのか?
と首をひねったままシーズンを終えたくありません。
なんだ、やっぱりすごいんだなと、ぜひ思わせていただきたいです。