読書感想文の続きから
さて昨日はちっともおわらなかったので今日もよくわからないノートを片手にレポートを。
私の文章よりも、写真入りのほかの方のblogのほうが雰囲気とか伝わるんですけど。
さて、5通の質問の中に私の質問ありました。
「小林さんは、どの視点でご自分の書いている世界をご覧になっているのでしょうか?
おそらく俯瞰的に世界を把握しながら書いていらっしゃるのだと想像しているのですが。」
・・・未練がましい質問だなぁと我ながら思うのですが、せっかく作り手の方に答えていただける機会なのですから、聞かなくっちゃ!と。
ゲストの梶監督にもお答えいただけて、非常に参考になりました。
小林さんからは脚本と小説の書き方の違いのお話をいただきました。
小説→自分らしくやれる。いわば、一人芝居のようなもの
脚本家→手直しなども多いので、短距離走を何度も走ったようなもので、分析的に、客観的に書く。
シナリオは大体変わるものだし。
どの視点と表現するのは難しいけれど、主人公と同時に客観的にも眺めていると思うとのことでした。
・・・・・主人公の視点にも、客観的な視点も無理だなぁ。私は私の視点から離れられないもの。
私が主人公をどう見ているのか、私がその世界をどう見ているのか、ってなっちゃうからなぁ。
ま、私の心情はおいといて。
梶監督は、脚本は共同作業なのだ、とおっしゃっていました。
1+1が4にも5にもなる。これは小説にはないことなのだ、と。
(ただ、1+1がマイナスになることもあって、このやろう!!!って思う時もあるとも)
山田太一さんや向田邦子さんの例などもまじえてお話ししてくださいました。
う〜ん、昔から共同作業が苦手。ピアノを12年やっていましたが、合奏などは全くできませんでした。
リズム音痴というのもあるのですが、何かに合わせてやるのが大嫌いで(苦笑)
というか、指揮をみて引くとかできなかったんですよ、あわせて。
そこのところの感覚を誰にも理解されず、合唱祭などがあるたびに、伴奏するようにという使命がきて、
断るのに苦労しました。単なる非協力者と思われていて。
だから、弾けるのと伴奏できるのとは違うんだっつーのっっっ!!と思ってました。
ちなみに、水泳も長くやっていましたが、こちらも一人でやればよかったので、気楽でした。
わりに得意だったので、こちらも夏限定で通信簿で成績があがっていました。
高校に入れたのは、2学期の成績が反映されたからでしょう。
というわけで、共同作業が苦手な私。もし、私が仮にだれかと作品を書くとしたら、できるのだろうか。
今まで経験がないので、ちょっと思いをはせてみた。
はじめてだが、その時ちょっとやってみたいな〜と思ったりした。
才能があるとかないとか、できるとか、できないとかはおいといて。やってみたいなと。
さて、小林さんだがご自身の脚本が「スキがなさすぎてつまらない。」といわれたりするようで、
だから、変わった監督と組むのがちょうどいいのかも知れない、とおっしゃっていました。
クルってる相手がね〜と梶監督がすごくうれしそうにつっこんでいました(笑)
たとえば、実相寺監督、雨宮監督、などなどだとか。
行間を自在に膨らませてくれる人と組むというのが、いいらしいのです。
・・・・私からすれば、膨らませ過ぎて風船に乗ってどっか旅立っちゃうくらいの人たちだと思うんですけど。
この年になっても、実相寺監督の「花」「夢」(byティガ)のおもしろさがわからず、
雨宮監督の鉄鋼機ミカヅキの2夜に感動しつつすぐさま挫折していまい、さらには幼少期にはジェットマンのブラックコンドルの死というトラウマを植え付けられた私・・・。
組んでくださいといわれることは天地がひっくりかえって、生まれ変わってもないと思うけど、
それを楽しめる小林さん、一緒に仕事できる梶監督・・・・すごすぎる・・・・・器が違うと思う。
さてさて、ここで読書感想文パートは、お時間ぴったりで終了となりました。
注文タイムの間に、ご挨拶をして、お写真をとっていただきました。
ファンならだれもがほしい、小林さんのサイン本。特に今や手に入る機会皆無のこちらの本は、
目の前にして、倒れそうでした。
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猛烈に印象に残りました。
ちなみに、帰るまで万が一落としたり、ひったくられたらどうしようと思って、胸の前に抱え、
自転車に乗る時は、財布の入ったカバンを上にのせて万全の態勢で帰りました。
どうもその間に、唐橋さんが会場内に直接来ちゃってたみたいで、小林さんが弟の英造さんにご案内を!!とおっしゃっていて、・・・・自分、すごい邪魔しちゃったなぁ・・・と反省。
イベント終わってからでもよかったのに、すっかり浮き足立っちゃって。
まちがいなくKYでした。orz