いくら好きだからって・・そんな・・・

それは今日の真夜中、つまり0時ちょっとすぎ。
蒼は風呂上りで部屋に戻り、電気をぱちりとつけた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
目を疑った。
「え?」
声に出してみる。ヤツは急に明るくなったのでオドオドしている。
「えぇ〜〜〜〜!!」
パニクっている蒼が手を伸ばすと、ささささっと本棚とたんすの間に消えた。
「うわ〜〜お。」
様子を伺いにきた弟もあんぐりだ。
「ねぇ、今の見たでしょ?」
「うん・・・。」
隙間をのぞくと確かに尻尾がちらりと見える。
「え〜〜〜どうしよぉぉぉぉ。」
振り向くと弟はもういない。
「いいじゃん、好きなんでしょ?」
「でも、それとこれとは別でしょう。」
ヤツはいまだ行方知れず。
そのため、蒼は帰宅して電気をつけるとき・・ひたすらドキドキした。














別にイニシャルGじゃありませんよ。正解は「ヤモリン3号」です。
っていうか、ヤモリ・・だと思われる生き物。
トカゲは壁に貼り付けないだろうから恐らく。
1号と2号は近所の集会所に在住。3号はうちの階段で見かけたものと思われ・・。
何度もいいますが、私は爬虫類と両生類は基本的に好きです。蛇はチョイ苦手やけど。
なもんで、ヤモリンたちを見かけると、ひたすら携帯で激写してますが
一緒に暮らすのは別問題でしょ・・・。愛があったって越えられない壁はあるのです。
というわけで・・・ヤモリン3号。姿を現しておくれ。そしたらお外へエスコートします。
お願いよ〜〜ヤモリン3号。