履修問題について

あぁ、わかるなぁ・・・というのが第一印象。
受験のことしか、大体考えてなかったし、余計な事を勉強するのは嫌なものだった。
うちの高校は文理が3年まで別れないために、結構いろんな事が必修だった。

1年--世界史B、地理B、生物ⅠB
2年--物理ⅠB、化学ⅠB
3年--日本史B、倫理

2年で日本史か世界史のどちらかを全員が選択する事になった。
これを見て、あぁ、いろんな知識が入ってるな、すばらしい!と思うだろうか?
とんでもない!!


私は世界史選択だった。
そのため、日本史は3年の必修だけ。明治〜昭和をちょっとだけやっただけなのだ。
中学の時に、ざっとやったからいいだろう、と思うかもしれないけど、そういうもんでもない。
この間、大学の布の歴史を取り上げた授業で
「日本に鎖国があったなんてことは、ありませんから。」
といわれて仰天したばかりだ。高校でやれば習ったのか??と思うと不安だ。


日本史を選択した人を考えても、偏ってる。世界史は古代の四大文明から古いところをかじっただけなんだから。
現代史なんて皆無なのだ。
そう、私が高校の授業で現代史を学んでいない。
現代史は補講でしかやってなかった。
私達は細切れの歴史しか知らない。つながりのある世界観なんて知らないのだ。
これって、学校で歴史を教えようが、教えまいが、あんまり変わりないような気がしてしまう。
細切れだと、脳内補完のもとになるじゃないかしら。


文系の友達は、歴史は塾で習った方が印象深い人が多いんじゃないかな。
私はとってもいい世界史の先生に出会って、知識は消えたかもしれないけど、何か雰囲気みたいなものを覚えている。
そりゃ、1つの軸の縦軸をやってから、また次、って感じだったけど。
でも、なんか壮大な流れているものをつかめた気がする。


案外歴史なんて知らなくても生きていける・・・極論だけど。
世界で日本人ほど歴史を知らないのだ、といわれてもぴんとこない。
現代史ってやらないでしょ?それはきっと第二次世界大戦とか侵略とか、云々で意見が割れるからだ。
誰も争いたくないから、みんな目をつぶっているのだ。
だから、右に行く人も、中道に行く人も、日本人にはそれぞれ、別の歴史に見ているに違いない。
ま、諸外国だってそんなもんだと思いますけどね。違うかな??


正直、今でも学校で学べるものってなんだろう・・・と思う。私は何を得たんだろう。
文系の癖に、国語が嫌いだった。現代文に、古文、漢文。みんな苦痛だった。覚えるだけ、解釈するだけ。
それが私の人生に深みを与えただろうか?
数学、結局今は何も覚えていない。理系の子には今も縁があるだろうが、私には方程式ぐらいしか残ってない。
物理、青春の思い出。いい先生との出会いにより、ドップラー効果の原理をおぼろげに覚えている。
化学、何も覚えてない。化学式もなにもかも、もうどっかにいってしまった。
生物、モルだけができなかった。後は暗記で何とかなったのに。
体育、チームプレーが大嫌いな私にとって、地獄。夏のプールだけが救いだった日。
家庭科、調理実習なんて、大嫌い。もっと、保険とかクーリングオフとか、実際に役立つものが知りたかった。
英語、先生が最悪で、中学ではあんなに好きだったのに。今じゃ、洋楽好きしか残ってない。文法と長文なんてくそくらえ!


すぐに役立つものばかりじゃダメだ、と父親は言う。
そうかもしれないと思う。
でも、何にも自分の中に根付かない、知識って言うのは・・・なんだろう・・・・。
高校時代、塾の世界史だけが自分に根付いている。
学校には・・一体何のために言ったんだろう・・・。
学校の授業って・・・・もはや・・・・ガチガチの暗記と問題演習の世界だったからかもしれない。


・・・長くなりました。