露鵬が起こしたこと

相撲でまたも・・・場外波乱が・・・・。
私、昨日はメビウスを見ていたため、直接は見ていないのです。
非常に残念だな・・と思います。
ってか、正直に言うと「なにしてんだ、こらぁ!」と思った反面、今朝方・・・家庭内不和が勃発したので・・・。
今日、いろいろ情報を得てから・・・「なんでまた・・こんな”扱い方”なんだろうか・・」って気分になりました。
怒る元気は・・ないです・・。


露鵬がしたことは、まちがいなく、まちがいなく、よくないことです。
ジダンと同じでね。千代大海に何を言われようと、マテラッツィに何を言われようと、
頭突きもダメだし、腹いせににらみあったあげくに、ガラス叩き割ったり、カメラマンなぐったりしてはいけない。
そんなの誰しもがそうです、スポーツをやる人だったら絶対にそうだし、
特にスポーツやってない私が誰かに言われて、手を上げたってやっぱりだめでしょう。だめなものは、だめ。
人として・・・・手を上げるのはダメだろうと思います。
まぁ、現実問題やっちゃいますけどね、手っ取り早いし。
それでも、ダメなものはダメだ!ということには間違いはない。
が、ここで国技であること、力士である事が関わると非常にややこしい事になる。


相撲は国技であり、日本の特色である礼に始まり、礼に終わる・・・スポーツである。(あえてスポーツという。)
それはそれでステキな事だし、これからも残していくべき事だと思う。
そんなわけで、力士も勝とうが負けようが表情を出すべきではない、というように思われている。
それが美学なのだ。


でも、正直そんなの今は支持されないんじゃないかと思う。
サッカー選手はそれを表情に出さないために、批判の嵐にあうものである。
一緒に力を入れて応援したいなぁ、と思うためにはやっぱり表情は必要なのではないかと思う。
そういうがむしゃらさをみせてくれるのが、外国人力士の存在だと思う。それに、若手の力士だと思う。と、北桜かな(笑)
勝負に真剣さを持って臨んでいることを、見せてくれるからこそ、相撲にまた人は戻ってきているんだと思う。


それでだ、
そういうがむしゃらさを、ひたむきさを、こうして問題が起きた時に一緒くたにしてしまう。
だから、外国人力士は、若手は美学を汚しているではないか、という言い方をしてしまうのだ。
今回はマスコミ側に被害がでたため、うちは毎○新聞をとっているので、読んだけど
被害を受けたからということで、かなり念を入れた書きようで・・・・。
急に相撲原理主義がどんどこ顔を出してくるのは、本当に毎回の事だけれど・・・あきれてしまうよ。
露鵬がしたことも許されないけど、じゃあ一緒に礼儀を欠いた大関のしたことは誰も糾弾しないのか?
手を上げなかったから、許されるのでは、喧嘩両成敗にはならないじゃない。
これも日本のよくもわるくも伝統ではないですか。
露鵬が外国人だから、こうやってとりあげるんじゃないの?と思って私は非常に・・不愉快だ。


相撲は日本の国技だから、外国人力士を排斥すべき、という風潮は納得いかないし。
日本人なんだから、もっと活躍しろというのも私は好きじゃない。
それなりの言い分があるんだろうけど。そんなこといっていたら国技なんてすぐになくなっちゃうよ、と思う。
スポーツをやってきた人たちは、みんな礼儀を持って挑んでいると思うよ。
それの作法は違ったとしても。
守るべき礼儀は全員に徹底すればいいこと。美学は時代とともに変わっていくところもあると、考えるべきだと思う。
相変わらず、こういう問題が起きるたびに、何か・・・日本人の中に自分以外の民族は認めないんだからな!みたいな
そんな本性が見えるみたいで・・・嫌なんだ。
そして、外国人だからって差別してんじゃないの?っていつも疑う自分にもそういうところが見えて本当に嫌なんだ。


九月場所・・・国技館に行くの、楽しみにしているんだから。