のだめカンタービレの魔力。

私は昔、”世界最高のピアニスト”だった。
私の弾く音楽は私だけのもので、
たとえ、この道のプロだったとしても、まねできるものじゃない。
だから、私はピアニストをうらやましいと思ったことがない。
ショパンの「革命」だろうと、海の上のピアニストの「愛を奏でて」だろうと
それは私の曲であって、あんたとは違う!という揺るぎない自信があった。


でも、今はない。
ピアノをやめてもう4年がたとうとしている。
弾かないと、指も腕も全部なまっている。
だから、一音鳴らすだけでもひどく怖くて、ピアノの前にはいけない。
ゆるぎない自分はどこへ行ったんだろう。


私はのだめとちょっとだけ似ている。
初見が苦手なとこ、音から曲をつかむとこ。
まぁ、それは全く言葉を学ぶところに生かされないけど(笑)


でも、久々に何か・・こう揺るぐものか!という何かが自分の中で光った感じがした。
また、今週いっぱい泣くだろうな。
泣いてぐさぐさぐさぐさ傷ついても。
でも、どうしようもないから・・・・・・。
ただ、私は世界最高!っていえるだけの自信を、もう一度。