博士の愛した数式

実はこの映画を見ないと就活にどっかんとひびくので、見に行きました(笑)
小説から好きになったので、キャストには不満が大有り。
浅岡ルリ子!!義姉はそんなに存在感濃いんかい!!
寺尾聰が博士って・・若すぎませんか?
大体、あの繊細な作品が単なる痛い作品になってたらどないしてくれんねん!!


ぐらいの・・きもちがあったのですが・・・。
またこれがまた、うちの店で販促用DVD流すんですが・・・。
気になるんですよね。
音楽が!
この軽やかピアノの旋律!
すばらしい!!これは行く価値が少しはあるわ!!ってね。
では、ここからは少々ネタバレを含みますので
隠します。


正直に言えば、小説はシンプルだから美しかったのだろうと思う。
家政婦と、ルートと、博士の3人。
その生活が描かれていて、その中で数学がキラリと輝く。
でも、映画は・・・そう描く事はできなかったに違いない。
ただ淡々と生活を描くのは・・・短調すぎるのだろう。
2時間・・・確かに辛い。
しかし、そのせいで、ルートがはじめての授業で語る博士の思い出・・・
という形式になっているため、時々ブツンと切れて教室に戻ると・・・
こちらはちょっと困惑してしまった。


なおのこと、最初にもう義姉が「弟は私のことは永遠に覚えております。」というので
仰天!!
それは・・・それはラストに持ってこないと(絶句)
更に、バックにオペラvoiceの荘厳な悲しい歌がかかったり、
能楽の場面が・・5分ぐらい入ると・・・目が点。
能の言葉に意味があったようなのだが・・・聞き取れないので、ちんぷんかんぷん。
パンフレットをちらりと見た限りでは、その謡に意味があったようだ。
更に・・どうも義姉は・・博士の子を産めなかった・・など枝葉が山のように。


Simple is beafutifulだった小説を元にして。
う〜ん・・悩めるのだが、決して枝葉がついたからといって美しくなかったとは思わない。
ただ、映画にするということは・・そういうことなのかなと。
思ったりしました。

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

音楽がすばらしいです。ぜひ聞いてください。
もともと加古さんの曲が好きだということもあり、私は今度サントラを買おうと思います。
というよりも、楽譜ができたら大々的にプッシュして売るつもりです。
こんないい音楽を知らないなんてもったいないわ!