その意見はどうかと思う。

おとなり日記の一つ「太陽、あるいは月」というサイトにこんな言及があった。
スペシャルオリンピックスということで、障害者に対する番組が多いという、
そういう続きがこうなるんです。

これにあやかっていると考えて間違いはないんですが、
テレビ番組でもそういった障害を取り上げた番組が多く放映されてます。
そういった番組に文句をつけるわけではありませんし、
出演されている方々もいわゆる模範的な人々なのだと思います。

ただ私はどうしても別のことを考えてしまうんですが、
ああいう番組を見ているとみんなイイ人みたいに見えますよね?
あれって少し危険だなと思うんです。
私が今まで二十年生きてきた中でいい障害者って一人もいませんでした。
テレビと現実とのギャップはかなりはなはだしいと思います。

ここでなぜギャップを感じるかといえば、
私はテレビの中のユートピア的幻想を信じていたからなんです。
みんなイイ人で明るく楽しくけなげに(ここ重要)生きていると。
現実はそうでもありません。
一方では確実に、ある種の残酷さで恐るべき人々がいます。

ところで、私が恐れているのはそういった一つ一つの現実ではないのです。
そうではなくその現実を見させないように誘導する信号。
幻想を垂れ流す、そのシグナルを恐れるのです。

http://d.hatena.ne.jp/Tau_Asano/20050227

まず20年生きてきた中で、いい障害者って一人もいなかったというところ。
私も同じく20年生きてきましたが、素敵な障害者の方に何度も出会ってます。
確かにお店でアルバイトしていると、困ったなって思う方もいますが。
ギャップはあるでしょうが、甚だしいってのはいいすぎな気がしました。

ただ、メディアのユートピア幻想ってのは確かにあると思います。
残酷さで恐るべき人々とは、どういう人かわからないんで、そこには何もいえませんけど。
メディアにその意図があったとしても、全てが幻想だとは思えません。
だいたい、健常者と名乗るこちらの方がよっぽど冷酷で残酷なこともあるしね。
障害を持った人とその家族の苦労を、今のところ経験した事はありません。
でも、その全てがきれいごとばかりじゃないにしろ、暖かい話という側面はある。
ちょっと一方的な見方のような気がしてしまうんですが・・。
私のほうがユートピア幻想に埋もれている人なのでしょうか?