バクダッド・バーニング

昨日のブログの続きです。
「バクダッド・バーニング」は結構有名になった本なので、
ご存知の方も多いかと思いますが、とても面白い本です。
面白いといっても、funnyではなくinterstingの面白いです。




日ごろ、自分がいかに偏った情報の元で暮らしているかということが
わかります。
もちろん、このブログは私が今書いているようにHNを使ってのものです。
だから、本当にイラクの女性が書いているかどうかはわかりません。
でも、それを差し引いても読む価値はあると思いますよ。




私はもちろん、アメリカが進行したことでイラクが平和になったとは
思いません。それぐらいの分別はありました。
毎日、どこかで誰かが死んでいることも知っています。
でも、日本で見るニュースは「アメリカ人が死んだ」「イギリス人が〜」
「韓国人が〜」
と、イラクで外国人が殺されるものばかり。
イラクイラク人が死んでいるニュースなんてちっとも聞こえてきません。
(別に外国人が死んでいるのを知らせるなといっているのではありません。)
まるで、私たちはイラク人がこぞって外国人を殺しているかのような
印象すら受けてしまう。




私はイラクの暮らしぶりを知りませんでした。
フセイン・ファミリーの暴政しか聞こえてこなかったから。
女性が社会で貢献していたり、部族や宗教の違いをそれほど
意識していないとか、そんなことは露ほども知らず。
読めば読むほど、何も知らないんだなって思います。




日本で見られる外国のニュースって、CNN,ABC、KBSとか
欧米と、中国、韓国ぐらい。
そういえば、アラブやイスラム系のニュースって流れません。
いつだって、欧米のことばかり詳しくてアジアのことは知りません。
アメリカのヒットチャートはわかっても、中国のヒットチャートなんて
知ることは無理なんじゃない?ラジオの番組なんかであるの?)
いつだって、私はアジアに住んでいるのにアジアを知らないまま。